祖母の着物
和を想う ~池田社長ブログ~
遺品の着物を着るために必要なこと
最近こんな質問を頂きました。「おばあちゃんの遺品でたくさん着物が出てきたのですが、小さくて着れません。小物や洋服に、リメイクするしかないのでしょうか」
洋服は曲線裁ち、対して着物は直線裁ち。袖、前の胴体部、後ろ・と、反物を四角にカットしていき、丈が余る部分は折り込んで仕立てます。だから、着物を解くと一反の反物に戻るのです。勿論、反物を織り込まずに、着る人のサイズに合わせて短く切っていれば、それより大柄な人は切れなくなります。
その場合でも、例えばおはしょりの下など隠れる部分に別の生地を足す、とか、袖や肩の幅が短い時には、同じ生地を、あるいはアクセントとしてあえて別柄の生地を挟みこめば、着ることは可能です。私も、小柄だった叔父の50年以上前の茶の大島紬の袖(そで)に黒い生地を挟み込んで着ております。私のお気に入りの一枚です!